こどもの笑顔も泣き顔もだいすきです
『溶連菌感染症』とは、A群β溶血連鎖球菌(以下 溶連菌 ヨウレンキン)という細菌がのどや扁桃腺で増殖し、発熱やのどの痛みなどの症状が出る病気です。かゆみのある発疹が出たり、舌がイチゴのように真っ赤になることもあります。咳や鼻水はあまり出ません。合併症としてまれに「急性糸球体腎炎」という重い病気をおこすことがありますが、最近は早期診断や早期治療ができるため命にかかわることはほとんどありません。
典型的な患者さんは、のどを見たらだいたい診断できますが、確定のためにはのどを綿棒でこすって調べます。5~10分くらいで結果が分かる検査が普及しています。治療は抗生剤を飲みますが、1~2日くらいでほとんどの症状はなくなり、周囲への感染力もなくなります。ただし再発しやすく、長引けば合併症を起こす危険が高まりますので、10日間くらい抗生剤を飲みつづけることが大切です。幼稚園から小学校くらいが一番かかりやすい時期で、一つのクラスで流行したり家族の中でうつし合うことがあります。流行している時期に、お子様に同じような症状が出たら検査したほうが良いでしょう。幼稚園や学校は出席停止になります。他のお子様への感染予防のために園や学校へは必ず報告して下さい。