こどもの笑顔も泣き顔もだいすきです
いずれもエンテロウィルスと呼ばれるウィルスの一群(複数)が、人から人へと感染して発病します。インフルエンザとは反対に、毎年夏になると流行するので「夏かぜ」と呼ばれることがありますが、誤解を招きやすいので私は使いません。(夏にかかった普通の風邪症状のことだと勘違いしている方が多いです)幼稚園や小学校で流行することが多く、何度もかかることもあります。
残念ながら特効薬はなく、自然に回復するのを待つだけです。のどを痛がって水分も飲めず脱水状態になれば、点滴や入院治療が必要となることがありますが、その様な方は少ないです。自宅で気をつけることは、安静と水分の補給です。特におすすめの食べ物はありません。本人がおいしく食べられるもの、飲めるものを探して(工夫して)与えてください。ほとんどの方は5日~1週間くらいで自然に治ります。ごくごくまれに脳炎や髄膜炎をおこすことがありますので、高熱が3日以上続いたり、ぐったりして元気もないときは必ず受診してください。
なお「手足口病」や「ヘルパンギーナ」では、幼稚園や学校の出席停止期間は特に決められていません。その理由は、感染期間(他の人にうつす期間)が3~5週間程度と長いこと、また感染していても全く症状が無く、ウィルスを排泄している人も多く、短期間の患者さんの隔離はほとんど無意味だからです。本人が熱もなく、元気で食事も食べていれば登校・登園してよいと考えています。